「パラソーシャル」とは、会ったこともない相手に対して一方的に親しみや親密さを感じてしまう心理的なつながりのことです。
テレビの向こうの芸能人や、SNSのインフルエンサー、配信者などに対して「もう長年の友達みたい」と感じる気持ちを指します。相手はこちらの存在を知らないのに、自分だけが親近感を抱いているという、すれ違った関係というのがポイントです。
「推し」との距離感を説明するときにも使われる言葉で、感覚としては分かる人も多いのではないでしょうか。
「パラソーシャル」とは、会ったこともない相手に対して一方的に親しみや親密さを感じてしまう心理的なつながりのことです。
テレビの向こうの芸能人や、SNSのインフルエンサー、配信者などに対して「もう長年の友達みたい」と感じる気持ちを指します。相手はこちらの存在を知らないのに、自分だけが親近感を抱いているという、すれ違った関係というのがポイントです。
「推し」との距離感を説明するときにも使われる言葉で、感覚としては分かる人も多いのではないでしょうか。
パラソーシャルという考え方は、意外と古くからある言葉です。1956年、米国の社会学者ドナルド・ホートン氏とリチャード・ウォール氏が、学術誌『Psychiatry』に発表した論文「Mass Communication and Para-Social Interaction」で初めて使いました。
当時はテレビが各家庭に広まり始めた時代です。司会者やキャスターが画面越しに視聴者へ語りかけることで、まるで知り合いのような錯覚が生まれる現象に、2人の学者が名前を付けたわけですね。
この言葉が改めて注目を集めたのが2025年です。英国の権威ある辞書、Cambridge Dictionaryが11月18日、「parasocial」を2025年の単語(Word of the Year)に選びました。
選出の理由として挙げられたのが、あるセレブリティの婚約発表に、会ったこともないファンたちが本気で祝福した出来事です。SNSが当たり前になった今、芸能人やインフルエンサーとの間に強い一体感を抱く人が増えていることが背景にあるとされています。
さらに近年は、ChatGPTのような対話型AIとの間にもパラソーシャルな関係が生まれると懸念する声も出てきました。相手が人間かAIかを問わず、一方的な心のつながりが広がっているのが2025年らしいところだと思います。
VTuberや配信者の「推し活」文化が広がる日本でも、この言葉の感覚はとても馴染みやすいですよね。自分の気持ちを客観的に見つめ直すきっかけになる言葉だと感じます。